今夜はカレーのつもりだったけど、昨日までの残りものが色々あるから、なんだかカレーを作るのは違う気がしていた。
そして明日の夕飯は、家族の都合により、スパゲッティに決定している。
夕飯が決まらないまま18時をすぎ、いよいよ思考停止だ。
このまま家の中にいても、きっと時間だけがすぎてしまう。
もう家にいたくなくて、とにかく外の空気がすいたくなって、「ピクブル散歩をしよう」と娘をつれだした。
もう、なんなら夕飯のことも、お風呂のことも、寝かしつけの時間も忘れて、どこかとおくへ行こうか、なんて頭の片隅でつぶやきながら。
娘は、夕方からの外出にワクワクしたようすで、ぴょんぴょんと、飛び跳ねながら歩いていた。
歩きながら「そうだ、今夜は焼き鳥だ」と思いつき、娘に「駅ビルまで歩けそう?」ときいてみた。
「うんっ!」と元気にこたえた娘の声をきいて、なんともいえない気持ちになった。
18時をすぎても夕飯が決まらない、家にいたくなくて子供をつれだし、あてもなく歩く母親と、手をつないでいっしょに歩いてくれて、ごめん、ありがとう。